第2回取材旅行 |
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いきなりこんな格好で失礼します。 僕らの旅は低予算。例によって使えるのは格安航空券。 羽田からの出発が06:25なんですよ。 という訳で終電を使ってアクセスし、
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イギリスのヒースロー空港を経由し、リスボンに着いたのは現地時間17:35。 お、あったあった! いい感じのファサードですね。
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さすがお勧めのレストラン。 店内はローカルでいっぱい。 僕たちが座ったら満席になってしまいました。 早速メニューを見てみましょう。 まずはこれ、バカリャウ・ア・ブラス。 |
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次はカルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ。 |
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時差ボケ無縁の僕らは一夜明ければ元気いっぱい。 10時の開館と同時に国立古美術館へ。 お目当てはヒエロニムス・ボッシュ「聖アントニオの誘惑」でしたが、 交易の名残である日本の文物も興味深かったですね。 お昼過ぎに市電を乗り継ぎ、ベレンへ。 写真は16世紀に建造されたジェロニモス修道院。 |
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これも16世紀に建てられた船の出入りを監視する要塞、 ベレンの塔です。 リスボンは港町。 |
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さて、今日のランチは何処にしましょうかね?
ん? 何やらいい匂いがして来ましたよ。 もしかして新橋のオフィス街のような・・・ |
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まずはさっぱりサラダミシュタ。 生野菜を安心して食べられる国はいいですね。 奥のパンも素朴な味わいで美味しい。 |
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本日の魚のグリルはサーモンでした。 |
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さっきの新橋の香りの正体がこれ。 |
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デザートはお店を変えましょうか。 入ったのはここ。
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左がパステル・デ・ナタ。 実はべレンまで来た目的はこれだったのですよ。 日本ではエッグタルトとして知られていますよね。 子供に限らず大人も大好きなのでしょう。 |
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こじんまりしたリスボンの街を散策するなら市電が一番。 ゆっくり走るので景色も楽しめます。 |
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ベレンとは反対側に位置するアルファマ地区の丘を昇り、 |
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ゆっくり散歩しながら丘を下り、 日も暮れたところで裏道に入ると、 乾いた夜風がとても心地良いです。
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スターターはチーズ。 早摘みの葡萄を使った微発泡のさわやかなワイン。 なるほど、どのテーブルを見ても、皆さんこれを飲んでいますね。
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今回の取材の目玉は何と言ってもバカリャウ。 昨夜もこれを使ったバカリャウ・ア・ブラスを食べましたが、 今夜はより素材の味が楽しめる料理を選んでみましょう。 これはバカリャウ・アサード。 |
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次なるはアローシュ・デ・マリシュコ。 ユニークなのは、 アジアン・ヨーロピアンの香りが大航海時代の名残を感じさせます。
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ヨーロッパ諸国の取材で困るのは一皿の量。 チーズとメイン2品でお腹ぱんぱんになってしまいました。 あ〜、二日目にして既に少々食べ過ぎです。 これはサンタジュスタのエレベーター。
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コメルシオ広場の夜景。 |
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そして、もう一度アウグスタ通りへ。 20時を過ぎると殆どの店がシャッターを降ろしますが、
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さぁ、翌日はバスに揺られて1時間半、 午前中にリスボンの東にある世界遺産の街、エヴォラまで移動しました。 僕たちの予算ではちょい高めでしたが、 |
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室内はこんな感じ。 ゴージャスって雰囲気ではありませんが、 静かで落ち着けます。 無線LANは・・・ |
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さぁ、お腹が空きました。 広場の裏通りまで行ってレストランを探しましょう。 ほら、ありましたよ。 |
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丁度昼時と言うこともあって、店内はローカルでいっぱい。
面白いのはスタッフの役割分担です。 ここも店主と思しき親父がいい雰囲気です。 注文はまずこれで行きましょう。 ん〜・・・じわっと美味しい! |
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え? 違いますよ! ま、確かに僕もサーブされた時は目が点になりましたけどね。 |
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例によって二皿でギブアップ・・・
いや、フライドポテトとかは適当に残せばいいんでしょうけど、 で、食べたら歩く訳です。 左はローマ時代のディアナ神殿から見たカテドラル。 |
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カテドラルの中のパイプオルガン。
今から427年前の1584年9月、 曲は何だったのだろう? |
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奥に見えるのはローマ時代の水道橋。
遺跡の中に住むのって、どんな気持ちでしょうね。 さぁ、日も暮れてきました。 |
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エヴォラは一泊しかしませんから、 ディナーでハズレは許されません。 野生の勘に導かれて入ったのはこのレストラン。 |
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まずはサラーダ・デ・ポルボ。 日本人の僕たちにとってタコはお馴染みの食材ですが、 イギリスでは「悪魔の魚」(devilfish)なんて呼ばれる嫌われよう。
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スープはアソルダ・アレンテジャーナ。 コリアンダーとガーリックが香りが食欲をそそる、 アレンテージョ地方のスープ。 パンとポーチドエッグも入って結構ボリュームがあります。 |
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そしてこれ。 ちゃんと仕事しているでしょう? この店のはランチで食べたものとほぼ同じ。
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ここではがんばって海老のグリルも挑戦してみました。 ん〜・・・ヴィーニョヴェルデがすすみます。 でもフライドポテトはもういいかな? |
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地方都市は治安もいいので、 |
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部屋は東向き。 そこでちょっと早起きしてみました。 こんな風に、 なんか、地味に幸せです。
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午前中の早いバスでリスボンへ戻り、 近付けば何やら香ばしい匂いが・・・ その正体はこれ。 お腹すいた!
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ここでも登場、ヴィーニョヴェルデ。 |
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さぁて、 |
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次はサラーダ・ミシュタとパン。 あんまり美味しいので、 ついどんどん食べてしまいそうになりますが、 ここまではまだ前菜。 セーブしなくては。 |
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アローシュ・デ・フェイジャン。 |
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お待たせしました! さっきのローストチキン。 香ばしく焼き上げられたジューシィなチキンを、 手づかみでむしゃむしゃ。 このレストランは何を食べてもハズレないですね。 |
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はまちゃんたちと別れた僕たちは市電を乗り継ぎ、 で、ライブを聴くならファドハウスが一番。
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そうそう、ファドもノスタルジックですが、 僕にとっては市電も郷愁を誘います。 如何です? この木製の車内。 僕が生まれ育った横浜にも、 サウダージ。 |
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ファドハウスはライブハウスですが、 同時にやや高級なレストランでもあります。 食事をしながらゆっくり音楽を楽しめます。 まずは前菜を摘みながら、 |
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フラッシュを使わず、ほの暗い店内で撮影したので、 いまひとつディティールが伝わり難いと思いますが、 これはふぐ刺しのように薄く切った、 バカリャウのカルパッチョ。 ブラックオリーブのソースとよく合います。 |
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メインは同じくバカリャウのクリーム煮。 同じ食材を使っても別物の旨さ。 ランチを食べ過ぎてしまったので、 |
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翌日は地下鉄と市電を乗り継いでアルファマ地区へ。
意外と苦労するのが初めて使う交通機関。 真剣にチケットベンダーのディスプレイを見入るともこ。 |
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目指すはここ、 サンタ・クララ広場で毎週火曜日に開かれている泥棒市。 |
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これに商品価値ってあるんですか? な物が雑多に並べられた露店がいっぱい。 面白いんですよね。 ととら亭で使えそうなものはあるかな? |
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かなり沢山のお店が出ていたので、 一回りした頃にはお昼になっていました。 ランチは脇道にあった小さな食堂で。 前菜はパスティス・デ・バカリャウ。 |
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ここでも注文してみましたカルド・ヴェルデ。 やさしい味わいに、ほっとします。 |
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メインは再びバカリャウ・コシード。 温野菜の盛り合わせにバカリャウが添えられています。 あっさりしていて沢山食べられます。 |
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帰り道のスーパーで見つけました。 これがバカリャウです。 写真左上にある水色のゴム手袋から、 大きさの想像がつきますか? 売り方はもちろん切り売りです。 |
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カステラの原型は、 スペインのカステージョ地方のパンのことではなく、 ポルトガルのパン・デ・ローという説が有力です。 その本家から逆に日本で修行し、 奥さまの名前が奇しくも智子さん。 オリジナルのパン・デ・ローを買いました。 |
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と思ったのですが、 歩き始めて小腹が空き、 ならば食べ比べとばかりにカフェへ。 |
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如何です? これがパン・デ・ロー。 日本のカステラとはちょっと違いますが、 |
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やば、ちょっとおやつには遅すぎた。
でも仕事ですから食べなければなりません。 |
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パスティス・デ・マリシュコ シーフードのクリーム煮を包んだ薄い衣のフライ。 しかし結構ボリュームがあるな。 |
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バカリャウ・ア・ミニョッタ バカリャウと玉ねぎ、ガーリックにオリーブオイルをかけて、 オーブンで焼いたもの。 何とも言えないいい香り。 |
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シーフードとポテトのソテー
カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナのシーフード版のような一品。 |
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最終日はユーラシア大陸の最西端を目指します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
イギリスの詩人、バイロンをして、 「この世のエデン」と言わしめたシントラに寄り、 ペーナ宮殿を散策。 お昼はまた直感に導かれて路地裏のレストランへ。 |
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ここでもカルドヴェルデ。 量が凄いですね。 ひとりだったらこれだけで満腹しそう。 |
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続く料理も半端じゃないボリューム感。 スライストマトの大きさから想像して下さい。 左がバカリャウ・コン・ナタス。 く・・・苦しい・・・ |
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そして来ました。 ここがユーラシア大陸の西の端。 別に何があるという訳ではありませんが、 どういう理由か、旅人って種族は、 ちなみに此処では最西端到達証明書を発行してくれます。 それは今、ととら亭の「どこか」に掲示されています。 |
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ローカルバスでカスカイスまで出て、 そこから電車でリスボンへ。 帰った頃にはすっかり日が暮れていました。 最後の夜はアルファマ地区のレストランで。 |
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もう一度シンプルにバカリャウを味わっておきたいので、 またもやバカリャウ・コシード。 ん〜・・・やっぱり本場は何処で食べてもハズレませんね。 |
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もう一品は、同じくバカリャウを網焼きにした、 バカリャウ・アサード。 レモンとコリアンダーが旨みたっぷりの素材を引き立てます。 |
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メイン2品でもうかなり満腹していたのですが、 最後の晩くらい、デザートまで頑張りましょう。 レストランのお兄さんお勧めのプリン。 |
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そんなこんなで慌しい旅程でしたが、 無事に取材も終わりました。 さぁ家路につきましょうか。 帰路も往路と同じく早出です。 眠いですね。 ほえ〜・・・ See you on the next trip!! |
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