ピロヒーは卵入りの小麦粉の生地でポテトとチーズを包み、茹で上げたギョーザの一種。名前とレシピから察するに、ロシアのペリメニがポーランドに伝播してピエロギとなり、それが更に伝わってピロヒーが生まれたのではないか、と僕は考えています。大きさは日本のギョーザのほぼ倍くらいでしょうか。ヨーロッパの人々は基本的に効率と合理性を重んじるせいか、ギョーザは大型化する傾向があります。確かに小さなものをちまちま作るより、大きく作った方が楽で時間の節約にもなりますからね。食べ方は塩気で食事をする米食文化圏と異なり、パン食文化圏では油を伴うようになります。ピロヒーも食べ方は醤油やラー油ではなく、バターソースをかけてサワークリームを添え、さらに塩漬けブタのクルトンを散らすというもの。これらはウクライナのバレニキなど東ヨーロッパでは共通した傾向です。 |