<<旅のメニューが変わります>>

 プラナカン料理特集

Selamat petang!(こんにちは!)近くて遠い国、マレーシア。
先住民のマレー系と移民の中華系、インド系がそれぞれのコミュニティを作り、
はっきり住み分けがなされているようですが、個人となれば話は別。
とりわけ華人男性とマレー系女性の婚姻による3世代以上続いた家系はプラナカンと呼ばれ、
子孫のババ(男性)とニョニャ(女性)により、ユニークな「良いところ取り」の料理が生まれました。
今回はペナン島のジョージタウンで取材した、プラナカンの流れをくむ3品の料理を紹介します。

期間 2024年3月20日(水)〜5月末日(予定)

Otak-Otak

オタオタ

<<前菜>>  1200円
オタオタは魚のすり身にペースト状のレモングラスなどを加え、バナナの葉で包んで焼くか蒸した料理。 スマトラ島南部のパレンバンからマレー半島、ジャワ島に広がったという説があり、 地域によってさまざまなバリエーションがあります。 ここで再現したのはペナン島のババやニョニャによる、より洗練されたバージョン。 卵を加えることでふわりと仕上がったオタオタは、さながらスパイシーなムースのよう。 ピリ辛で、バイマックルの香りが爽やかなアクセントになっています。

Asam Pedas

アッサム・ペダス

<<主菜>>  1700
アッサム・ペダスとはマレー語で「酸っぱくて辛い」の意。 マラッカとスマトラ島ミナンガバウが発祥といわれ、なるほどマラッカでは専門店が何軒もありました。 タマリンドの酸味とトウガラシのパンチの効いた辛さが身上の料理ですが、 これをより進化させたのがプラナカン流。 ジョージタウンのレストランではシーフードの他、トマトやオクラなどの野菜がたっぷり入り、 ややマイルドなタイプが一般的でした。ミントとミョウガの香りが繊細なハーモニーを奏でています。

Kari Kapitan

カリー・カピタン

<<主菜>>  1700
ハーブの香りとココナッツフレークのしゃきしゃきした食感が特徴的なマレーシアのジャガイモ入りチキンカレー。 チキン・カピタンやアヤム・カピタンの名でも知られ、 いまでは代表的なプラナカン料理のひとつとなっています。 おもしろいのはこの料理の由来のひとつ。 なんでも植民地時代、イギリス船の船長がプラナカンのコックに「今晩の食事は何だ?」と聞いたところ、 「カリー!、カピタン!(カレーです、船長!)」と答えたのが起源だとか。

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