<<旅のアンコールメニュー 第75回>>

期間限定で切り替わる旅のメニュー。
終了間際にはグランドメニュー入りを希望される嬉しいご意見を度々頂いております。
そこで以前ご紹介した料理をアンコールメニューとして復活させることにしました。
今回は2013年冬のルーマニア料理特集から農家のご馳走ともいえるこの料理をどうぞ!

 
 シギショアラ風 燻製ポーク 白インゲン豆のシチュー添え
<<主 菜>>  1600円
ブカレストから鉄道で北へ約6時間。ドラキュラ伯爵のモデルとなったヴラド3世生誕の地としても知られる世界遺産の街、シギショアラは観光地らしからぬ静かな街でした。中世の面影を色濃く残す旧市街から下町へ降りた僕たちが入ったのは、地元客で賑わうローカルレストラン。そこで見つけたのがこの料理です。じわっと美味しい白いんげん豆のシチューの上に、ドンと横たわったジューシーな燻製ポーク。見かけのオシャレ度にこそ欠けますが、東欧の農村のご馳走とはかくあるものか、と頷ける滋味深い一品です。

美しい旧市街とシンボルの時計塔

 

オープンエアのレストランで

ちなみにギリシャを除くバルカン半島の国々でお肉といえばポークですが、これはオスマン帝国統治時代にムスリムの徴税対象とならなかったために普及したそうな。なるほど脂の乗ったポークならではの料理が多かったわけですね。

 

 

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