<<旅のメニューが変わります>> |
|
世界のギョーザ特集パート2 今や日本の国民食ともなったギョーザ。 期間 2017年4月21日(金)〜6月中旬(予定) |
|
Pirohy |
スロバキア ブラチスラバ風ピロヒー ピロヒーは卵入りの小麦粉の生地でポテトとチーズを包み、茹で上げたギョーザの一種。名前とレシピから察するに、中国のギョーザの特徴を比較的残すロシアのペリメニがポーランドに伝播してピエロギとなり、それが更に伝わってピロヒーになったのではないか、と僕は考えています。大きさは日本のギョーザのほぼ倍くらいでしょうか。 箸で食べる料理はヒトの口の大きさを基準に材料が刻まれますが、西欧ではナイフで切ることが前提となり、合理性と効率を重んじる文化でもあるので、小さなギョーザをちまちま作るより、2〜4個で1人前となるサイズに大型化する傾向があります。またパンにバターやオリーブオイルを付けて食べるように、炭水化物を塩ではなく、油で摂る文化圏になりますから、ギョーザに付けるのもバターソース!それにヨーグルト、ベーコンのクルトンを添えるのがスロバキア流です。 |
Mandu guk |
韓国 ソウル風マンドゥック ギョーザがもし中国発祥の料理であるならば、日本と韓国はそれぞれ隣国から伝わった可能性が高いと考えられます。ところが地政学的には同じ条件であるにも関わらず、両国のギョーザは料理そのものだけではなく名前からして異なっていました。韓国ではギョーザをマンドゥと呼び、主流は蒸しタイプのジンマンドゥ。その他にも焼くか揚げたクンマンドゥの他、茹でたムルマンドゥもあります。これらは粉食(プンシク)店と呼ばれる専門店で提供、惣菜店でも冷凍、生の両タイプが広く売られ、日本と同様か、それ以上に市井の生活に溶け込んでいました。共通した特徴は、具に豚肉を使い、ご当地らしくキムチや豆腐、もやしが入っていること。こうして具に占める肉の割合が少ないので、大きさの割にはクンマンドゥでもペロッと食べられます。今回は韓国のりが香るあっさりスープに入ったマンドゥックをご紹介しましょう。 |
Gyurza |
アゼルバイジャン バクー風ギューザ ユーラシア大陸に広く分布する「ギョーザのような」食べ物。 それらはモンゴルのバンシュ、グルジアのヒンカリ、ドイツのマウルタッシェンなど様々な名前で呼ばれていますが、アゼルバイジャンでの名前は何とギューザ(Gyurza)! 現地で初めて注文した時、綴りから「ギュルザ」と発音したら「ギューザ?」と聞き直されてしまいました。これほど似た名前は、今まで様々な国で食べた21種類のギョーザの中にも見当たりません。しかしながら似ているのはそれだけで、味と形、そして食べ方は日本のギョーザと全く異なっていたのです。目を引く『ねずみ包み』『French-braiding-style』とも呼ばれるユニークな形。もちもちの皮にラム肉をぎっしり詰めて茹で上げ、バターソースとスマック(中東でポピュラーな干し梅風のスパイス)を振りかけたコーカサスの味をお楽しみ下さい。 |
Copyright 2010-2017 TOTORA-tei All Rights Reserved |