<<旅のメニューが変わります>>
 シンガポール料理特集

美食の国、シンガポール。 その代表的な料理と言えば、肉骨茶(バクテー)や海南鶏飯(ハイナンチーファン)、 それにチリクラブとなりましょうか。 しかし、ととら亭ではバックパッカーらしく、 高級レストランからホーカーズ(hawkers 屋台街)へ舞台を移し、 中でもシンガポールの特徴となったプラナカン料理をご紹介したいと思います。 この「プラナカン」とは、広義に「現地の風習を受け入れた中華系移民」を指す言葉。 彼らは出身地である福建省や潮州省、海南省の中華料理と他の民族の食文化を融合させて、 ユニークな料理の数々を生み出しました。 中華料理でもマレー料理でもない、まさしく移民100%の国、シンガポールの料理をお楽しみ下さい。

                 期間 2016年3月31日(木)〜6月末日(予定)

Ngoh Hiang

ンゴーヒャン 五香滷肉 
                <<前菜>> 900円

中国でも地域によって微妙な違いはありますが、ンゴーヒャンとは挽き肉とシーフードを湯葉で包み、蒸した後にこんがりと揚げた料理。 福建省や潮州省出身の移民が伝えた旧正月のご馳走の一つが今ではシンガポールを始め、 マレーシア、インドネシア、フィリピンでも広く知られています。 今回ご紹介するのは僕たちがプラナカン料理の発祥の地と言われるカトン地区で食べたバージョン。 たっぷりのポークとカニ肉を中華版ガラムマサラともいえる五香粉で香り付けし、歯応えのいい湯葉で巻きました。 甘辛いケチャップマニスを付けてどうぞ。

Yong Tau Fu

ヨンタウフ 釀豆腐
                <<主菜>> 1300円

客家(ハッカ)料理を起源にもつこの料理は、元来、豆腐に挽肉や魚のすり身を挟んで蒸したものでしたが、 シンガポールでは、フィッシュボールや豆腐、野菜や麺などと、 数種類のスープを自由に組み合わせて食べる、具沢山スープの形に変化していました。 僕たちがサラリーマンで賑わうランチタイムのホーカーズで見つけたのは、 濃厚なエビの滋味とマレー系のスパイスが香るラクサをスープに使ったもの。 これぞ文化のハイブリッド、プラナカン料理の逸品と言えましょう。

Sambal Ayam

サンバルアヤム 辣椒鶏 
                <<主菜>> 1500円

サンバルとはインドネシアから伝わった、トウガラシベースの香り高いホットペースト。 現地では入れる素材とその組み合わせによって300以上の種類があると言われています。 これをシンガポールの華僑が取り入れて生まれた料理の一つがこのサンバルアヤム。 ターメリックでマリネしたチキンをこんがりとグリルし、 ピリ辛のサンバルで絡めた一品は、酷暑の熱帯雨林気候でも食欲を刺激するパンチを持っています。 旨みの隠し味は、エビを発酵させて作ったベラチャンと呼ばれる調味料。 生ビールの進む南国の味をお楽しみ下さい。

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