キューバ料理とは何か？
簡潔に答えるなら、複数の食文化が混淆して生まれたクレオール料理、となりますでしょうか。
植民地時代の領有国だったスペインの料理をベースに、アフリカのみならず、
日本を含めたアジアの影響まで入り混じり、
現地の食材と結びついて生まれ変わった、とてもユニークなものです。

さて、その代表ともいえるこのロパビエハ(Ropa vieja)。
スペイン語の料理名を直訳すると「ボロ切れ」となります。
そのココロは？　素材のビーフが食べ易く、布を割いたような形になっているから。
しかし味の方はその自虐的な名前とは裏腹に、リッチでディープ。
スパイスとガーリックが香るトマトソースで煮込んだビーフに、
黒豆のシチューとライスを添えたハバナスタイルで召し上がれ。