<<旅のメニューが変わります>>

 ルーマニア料理特集

フレンチやイタリアンのような華やかさには欠けるものの、
旬の素材の美味しさを活かした素朴さが身上のルーマニアの料理。
特徴は、香り付けにスパイスよりハーブをよく使うところでしょうか。
バルカン半島の長く複雑な歴史を通し、
ハンガリー、トルコ、ギリシャなど周辺諸国の影響を受けて育まれた豊かな味をお楽しみ下さい。

現地取材期間 2013年7月1日 〜 6日  取材地 ブカレスト、シギショアラ

ブカレスト風サルマーレ  Sarmale Bucuresti <<主菜>> 
                                 1300円

日本でもお馴染みのロールキャベツ。その発祥の地はトルコと言われています。現地での呼び名は「サルマ」。これはトルコ語で「巻く」の意。この料理がオスマン帝国に統治されていた頃に伝わり、ラテン語の訛りが語尾について「サルマ+−レ」となったそうです。キャベツがザワークラウトに、スパイスがクミンからディルシードに置き換えられたのが今回ご紹介するルーマニアバージョン。お供は国民食のママリガ(トウモロコシで作った固めのそばがきのようなもの)です。

シギショアラ風燻製ポーク
       白いんげん豆のシチュー添え
  <<主菜>>
Fasole frecata cu ceapa si porc 
                                  1500円

ブカレストから電車で約6時間。世界遺産で知られるシギショアラはルーマニア北部の静かな街。中世の面影を色濃く残す旧市街からローカルタウンに出て、ぶらりと入った普段使いのレストラン。そこで見つけたのがこの料理です。じわっと美味しい白いんげん豆のシチューの上に、どんと横たわったジューシーな燻製ポーク。お洒落度はあまりありませんが、ヨーロッパの農村のご馳走とはかくあるもの、と頷ける一品です。しっかりした赤ワインと一緒にどうぞ。


トランシルヴァニア風トキトゥーラ  <<主菜>>
Tochitura Transylvanica
                                  1700円

ルーマニア版のスタミナ丼とも言える代表的な郷土料理。トランシルヴァニア風、モルドヴァ風など様々なバージョンが各地にありますが、共通しているのは、様々な肉のシチュー+目玉焼き+ママリガ+チーズの組み合わせ。僕たちが食べたトランシルヴァニア風のものは、これに赤と緑のピーマン、そしてトマトが加わったものです。独特の風味を出すためにタイムとオレガノを用いるレシピもありますが、ととら亭では現地の市場で調達したドライハーブのシンブル(サマーセイボリー)を使ってみました。


シエナ  Sienna   3600円
 タイプ: 赤 ミディアムボディ
 産地 : ルーマニア ヴンジュ・マーレ地方
 ぶどう: メルロー

今回ご紹介する料理と是非合わせて頂きたいのは、やはりルーマニアの赤ワイン。メルロー100%でコクのあるドライタイプながら、オークの樽と甘い果実の香りを併せ持つ秀作です。

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