<<旅のメニューが変わります>> |
寒いですね。いよいよ冬も本番。熱い煮込み料理の美味しい季節となりました。
さて、これで4回目となる旅のメニュー。テーマはもちろん世界の煮込み料理。
今回は3皿すべて、煮込んでもソースに味が負けないビーフを使いましたが、
それぞれのお料理でまったく異なる個性が感じられます。
これもまた世界の広さ、文化の多様性の現れでしょうか。
グランドメニューにあるフレンチスタイルのビーフシチューも交えて、食べ比べてみるのも楽しいですよ。
期間 2011年1月4日(火)〜3月31日(予定)
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ベトナム ハノイ風ボーコー
1500円
喧騒のホーチミンとは対極の落ち着いたコロニアル都市ハノイ。
ランチ時には陳列されたおかずを指差し注文する com binh dan (安食堂)に直行。暑さでばてた体に活を入れるべく、数あるご馳走の中からよく注文したのがこれ、Bo Kho (ボーコー)です。
植民地時代に作られたと思しき、フランス生まれ、ベトナム育ちのビーフシチュー。言い換えればベトナム版の「洋食」です。トマトベースのまろやかな酸味のルーに、ニョクマム(魚醤)の香りが加わり、コクのあるシチューをエスニック風に変身させています。
エビスとの相性はいわずもがな、フランスとのハーフのせいか、スパークリングワインも意外と合います。
ベトナム流にバゲットの薄切りを添えてどうぞ。 |
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ハンガリー ブダペスト風グヤーシュ
1700円
社会主義時代の影響がまだ残るのか、同じドナウ川に面していても、華やかなウィーンに比べてどこか翳のある街、ブダペスト。レストランも見かけは地味でこじんまりした所が目に付きますが、マジャル人(ハンガリーの主要民族)の料理は裾野が広く、バラエティに富んだメニューに迷うことしきり。その中で今回ご紹介するのはグヤーシュ(英、独ではグラッシュ)。
元来は放牧や農作業の途中で食べられた野外料理なのですが、
今ではハンガリーだけではなく、オーストリア、ドイツ、チェコなどにも根付いた煮込み料理。家庭では味噌汁よろしくスープタイプが主流ですが、今回はブダペストで出会ったシチュータイプをご紹介。キャラウェイとクミンの織り成す香りのハーモニーがいやが上にも食欲をそそる1品。しっかりしたフルボディタイプの赤ワインをお供にどうぞ。
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イタリア フィレンツェ風トリッパ
1400円
ルネッサンスの文化を現代に伝える街、フィレンツェ。
ダンテの家が現存し、ダヴィンチが、ボッティチェッリが歩いた石畳の道が現役で残る、街そのものが美術館。しかし有名なのは美術品ばかりではありません。食べ物の美味しさもまた格別。トラットリア(小さな大衆食堂)は何処に入ってもハズレなしでした。
僕たちが訪れたのは1月。散策で冷え切った体を温めてくれたのはイタリア版のモツ煮、トリッパ。和風の八丁味噌を使ったとものとは異なり、トマトソース仕立て。そしてこんにゃく、牛蒡の代わりに脇役を務めるのはゴロっと入ったブラックオリーブ。油っぽさはないので、ビールからミディアムタイプの赤ワインと相性抜群です。 |
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